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門馬登喜大レポート集TOKIO MOMMA REPORT

現代医学について


 現代医学に課せられた命題

−環境問題と稀少病(Rare Diseases)の相関−

 

日本科学振興財団 理事     

AJ統合研究所(株) 代表

 門馬 登喜大     



 

 現在、地球上において森林伐採による熱帯雨林の消失速度は1130万ha/年(地球上の面積の約7%、日本の本州の半分)といわれている。同時に、野生生物の絶滅の速度は、恐竜時代→0.001種/年、1万年前→0.01種/年、1000年前→0.1種/年、100年前→1種/年、現在では、1日に100種、年間で約4万種となり、ますます種の絶滅のスピードは増すばかりである。

 

 2005年2月16日、世界130以上の国々が共同で地球温暖化防止対策を進めていくための国際的な枠組みを定めた「京都議定書」が発効した。京都議定書では、地球温暖化の原因となっている温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄)の排出規制を先進工業国に対して義務付けており、2008年〜20012年度を目標年度として、先進工業国全体で1990年度比5.2%(日本は、1990年比6%)削減するよう決められている。しかしながら、日本の2003年度の排出量は1990年度比8%増となっており、削減目標分と合わせ14%もの削減が必要となる。

 

 一方、日本には難治疾患(原因不明、治療方法未確立)が、数百種ある。そのうち国が研究・調査の対象に指定した難治性疾患克服研究事業(特定疾患調査研究分野)対象疾患は121に及んでいる。昭和47年から始まった特定疾患医療受給者交付件数は年々増え続け、昭和49年度には、17,595件、平成16年度には、実に541,704件に達している。特定疾患に入っていない高血圧症、糖尿病、子宮内膜症、人工透析、リューマチなどの生活習慣病に慢性的に悩む患者の数も年毎に増加傾向を示している。 

 

 同様に、米国においても難病・稀少病(Rare Diseases)は、2002年6月米国議会改正案107条(Rare Diseases Act of 2002)において、難病疾患6,000以上、米国民の10%弱にあたる患者数2,500万人に達している事、その疾患がすべて難病かつ稀なため、薬剤の開発が困難な状況にある事からオーファンドラッグ(孤児薬)となっている状況を指摘している。多発性硬化症は40万人余、自閉症(Autism)は、100万人余、米国でも日本以上に難治疾患は、深刻な状況にある事を示している。

 

 この背景には、大気汚染、水質汚染、オゾン層破壊(CFCの問題)、森林伐採、トップソイル表土の汚染(農薬、化学肥料の問題)、遺伝子組み換え(GMO)、食品の問題、環境擬似ホルモン、シックハウスなどの食品・生活用品中の人工化学物質の影響、発ガン性物質の問題があると考えられる。 現代医学が応えられるべき問題は山積みしている。

 

 様々な疾患に対し、医学的な視座から環境科学、環境医学、農学、理学などの知識を総動員し対処する時代に入ったといえる。こういう中、自然療法医学はコンヴェンショナルな医学と同調し、統合する1つの新しい医学のあり方として注目を集めている。

 







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