自然療法医学の分類 日本科学振興財団理事
世界中に存在し、かつ多岐にわたる自然療法医学の範疇を「ボディー」、「マインド」、「スピリット」という生体内に於けるの3つの存在に分ける方法と、自然環境そのものを活用する総合的に治癒力を回復させる方法とを考え、個々の自然療法がどこに主に作用するのかを推定し、分類したものを紹介する。 分類1からだの自然療法(Body Naturopathy): (食事療法、分子栄養療法、薬草療法、ゲルソン療法) ・癌や難病への免疫療法 ・適度なストレス・刺激を与え身体を作り変える自然療法 (温熱療法、温泉療法、プラセンタ療法) ・酵素活性を高める自然療法(健康補助食品、酵素製剤) ・肉体的歪みを矯正する自然療法 (各種運動療法、整体、オステオパシー、カイロプラクティックス、柔道整復術、 操体による身体のゆがみの是正、気功、太極拳、ヨーガのポーズによる調身) ・カロリー制限や断食 ・皮膚を刺激して循環促進を促す自然療法 (鍼灸、指圧、按摩、びわの葉温灸、マーサージ、刺絡、アロマテラピー、 オイルマッサージ、推拿、楽腱法、足心道、蜂療法、水治療、温泉療法、 水中指圧=ワッツ) ・体内の毒素を浄化する方法 (人工透析療法=現代医学的な浄化療法、発汗・排便を促す浄化療法、 アーユルヴェーダのパンチャカルマ)
分類2こころの自然療法(Mind Naturopathy): ・イメージ療法(催眠療法、サイモントン療法) ・内観療法、内観瞑想 ・アニマルセラピー (動物を使って心身のリハビリテーションを行う、最近ではロボットのアザラシを 使って高齢者の心を癒そうという試みも行われている) ・芸術療法(カラーセラピー、園芸療法、音楽療法) ・ボディーワーク (心をケアーする方法として肉体的なトレーニング効果も併せもってヨーガ、 気功、太極拳、フェルデンクライス、操体法などがある) 分類3スピリチュアルな自然療法(Spiritual Naturopathy): (レイキ、スピリチュアルヒーリング、気功、種々の手かざし、浄霊、手あて、 バッチフラワーレメディーズ、ホメオパシー) ・祈りを使った治療法(古来からの祈祷、護摩法要、アーユルヴェーダのヤギャ) ・瞑想(ヨーガの瞑想=マントラ瞑想、スートラ瞑想、仏教のヴィパッサナ、 アナパーナサティー) ・催眠療法、前世療法 分類4自然環境をつかった自然療法(Holistic Naturopathy): ・ドイツの温泉療法(クアシステム) ・アーユルヴェーダのパンチャカルマ療法(療養滞在型施設の利用) ・園芸療法 ・日本の湯治、転地療法 ・森林セラピー ・ホリスティック医療 |